今年は花粉がひどいですが、皆様大丈夫でしょうか?
私は目と鼻が真っ赤です。
今回は田辺陽子先生のユニークなご経歴を紹介いたします。
先生は、高校時は陸上部に所属し、なんとやり投でインターハイで8位に入賞されているのです。
ですので、柔道を始められたのは意外に遅く、3年次の授業で柔道と出会い、講道館に通い始めてからということです。
さらに、一度は陸上推薦で進学した東京女子体育大学ですが、それを中退し日本大学に進学します。
それから本格的に柔道に打ち込み、最終的にオリンピック3大会連続でメダルを獲得されました。
特に、バルセロナ五輪からアトランタ五輪までのエピソードは魅力的だと思います。
実は、1992年のバルセロナオリンピック後に一旦は引退を表明し、筑波大学で大学院生活に専念されています。
しかし、オリンピック決勝戦で敗れた悔しさから復帰し、1996年の全日本体重別選手権では優勝すると同時にアトランタオリンピックへの出場を見事獲得されるのです。オリンピックではブランクや膝の怪我にもかかわらず銀メダルを獲得し、これを最後に現役生活にピリオドを打ったということです。
生意気ながら、私が思う指導者に必要なことは、怪我やスランプの経験とそれを乗り越えようとするプロセスだと思います。
怪我やスランプを知れば、教え子の気持ちが分かります。
それを乗り越えた経験が、諦めさせない、見捨てない指導者をつくるのです。
エリートにはエリート苦しみがあるように、劣等生には劣等生の苦しみがあります。
そのような経験をされた田辺先生だからこそ、日本オリンピアンズ協会の理事やアンチドーピング会議の会員も務め、日大柔道部監督とし後進の育成に取り組んでいるのだと思います。
先生は、来月から柔道の精神を持って、長い海外勤務に旅立たれます。
今月末にある先生の壮行会では、様々な方々がご参加されるようです。
人が集まるということは、それだけでお人柄が窺えるものです。
田辺先生、陰ながら海外でのご健康とご多幸をお祈りしております。
丸山和也
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