2011年2月25日金曜日

体育会学生の就職

まだまだ寒いですね。
皆様、お元気でしょうか?

まずは、以下の記事をご覧ください。

「おとなしい学生は採らない! 富士通、一芸採用枠3倍に」
http://www.asahi.com/job/news/TKY201101300163.html

とてもいいことではあると思います。

体育学生の就職活動は、強い選手であればあるほど、開始が遅れてしまいます。
特に問題は、レギュラーだけど中堅、またはレギュラーを狙える位置にいる選手です。
強い選手は企業プロとして就職できます。
しかし、該当の選手は就職活動は遅れるし、企業プロにもなれません。

はたしてこの選手達にしっかりとしたサポートはあるのでしょうか?
体育会学生に「就職活動とは何か?」と説明がなされているのでしょうか?

「甘いよ。一般学生は普通にやっていること」

そう言われればそうかもしれません。
しかし、競技に打ち込んできた選手達は思っている以上に世間知らずなのです。
それはトップアスリートにも言えることかもしれません。
いい意味でも、悪い意味でも世間知れず。
世間から隔離され、それだけ打ち込んだからこそ結果が出たりもします。

ただ、彼らは知らないだけなのです。
もし情報さえあれば、積極性・礼儀・我慢強さなどで、より強いポテンシャルを秘めているかもしれません。

一芸を持った体育学生に企業が興味を持ってくれている今だからこそ、体育学生はビジネスマナーなどを学生のうちから学び「体育学生」の価値を上げ続けることが必要だと思います。
そうすれば時代の流れで「体育学生がいい。」「体育学生はダメだ」と、振り回されることはなくなるでしょう。

一般学生には一般学生のいいところ。
体育学生には体育学生のいいところ。

両者がそれぞれのいいところを活かした人生を歩めるような社会や仕組みが出来たらいいと思います。

丸山和也

2011年2月22日火曜日

球技系プロアスリート奥様ブログ 「アスリートの妻って本当に大変なの・・?」

『アスリートの奥さんは栄養管理が大変でしょ?』 

これはよく聞かれる質問の1つです。

皆さんのイメージは、アスリートの妻は栄養士のように栄養を考えた献立を作り
夫のカラダ作りに協力しなければならない、というのがあると思います。

テレビでボクサーの奥さまが減量に協力するためにカロリー計算をしたお食事を用意する姿を見て「大変そう~・・」と私も思ったりします。

しかし、私の家庭ではそんな光景は全くありません。

もちろん、私もはじめは「妻としてちゃんと栄養管理をしなくちゃ!」と身構え、本を読み漁り、アスリートを専門でサポートされている栄養士さんを紹介してもらい『アスリートの食事の基本』というレクチャーを受けたこともあります。

そこで学んだことは以下のようなことです。

栄養フルコース型の食事というのは、①主食 ②主菜 ③副菜 ④果物 ⑤乳製品
の5つで成り立つということ。

また、5大栄養素とその働きは以下のように分けることができるということ。
エネルギー(糖質・脂質・タンパク質)
カラダづくり(脂質・タンパク質・ミネラル)
コンディショニング(ミネラル・ビタミン)

アスリートも同じ人間。
必要な栄養素の「質」は私たち一般人と同じ。

違いは「量」

私の夫は代表合宿や海外遠征で365日のうち、おうちにいるのはほんの120日程度。1ヶ月以上帰って来ないことも少なくありません。

別の言い方をすると、私は年間120日しか夫に料理を作りません。

栄養士さんが言うアスリートに必要な「量」をおうちに120日しかいない夫のカラダ作りに影響が与えられるほど提供できるのか?と栄養士さんに聞いたところ、答えは「NO」でした。

では、そんな夫に食事の面で私ができるサポートは何だろう?と考えたところ
私が出した答えは、「夫が食べたいものを食べたいだけ作ってあげよう」でした。

おうちを一歩出ればアスリートとして勝負の世界で戦うための厳しいカラダ作りをしている夫に
せめておうちの食卓ではホッとリラックスしてもらいたい。きっとそのバランスがモチベーションにも繋がるだろう、と思ったのです。

1ヶ月以上の海外遠征から戻ってくると必ず「和食が食べたい!」と言われるので和食のレパートリーを増やしたり。

筋トレを中心にした日のお食事には「たんぱく質を多くして欲しい」と言われれば、
肉・魚・貝・卵・チーズ・大豆を食材に多く取り入れたり。

味気のないササミをどう美味しく料理できるか考えたり。

年間たった120日しか一緒に食卓を囲めないので、イヤでも手料理にも毎回気合が入ります。(笑)

でも主婦の皆さんは毎日おうちに帰ってくる旦那さまに365日お料理を作っているんですよね。私からしたらそんな奥さまの方がよっぽど大変だと思いますし、尊敬します!

あと、もう1つ私が気をつけているのはお酒です。

アスリートはお酒を控えるべき、と言われるのは皆さんもご存知かと思います。
実際、夫は普段はほとんどお酒を飲みません。

でも私はおうちにお酒を常備しています。
なぜかというと、普段は我慢している夫が「飲みたいなぁ」と思ったときにちゃんと飲めるようにするためです。

私は「お酒は飲んじゃダメだよ!」と言うのは妻の役目ではないと思っています。
つめたい言い方かもしれませんが、誰かに言われたからではなく、自分で目的意識をしっかり持って自己管理ができてこそ、トップアスリートになれる!というのが偉そうで恐縮ですが、私の持論です。

長くなってしまいましたが、アスリートの妻は「心の栄養士」であるべきだと信じ
これからも私なりに夫を支えていきたいと思っています。

2011年2月21日月曜日

球技系プロアスリート奥様ブログ 「はじめまして」

皆さん、はじめまして。
一つ前の記事でご紹介頂いた球技系アスリートの妻です。

『アスリートがアスリートらしく生きるために』というテーマを掲げ
積極的に活動されているこのブログの主、丸山さん。

きっとそんな丸山さんの活動に興味を持たれ、このブログを読まれている方も多いと思います。実は私もその一人で、たまたま私の夫がアスリートなこともあり、丸山さんが問題提起されている点はまさに日々、肌で感じていたことでした。

今回、丸山さんから「活動の輪を広げるために協力して欲しい」と声を掛けていただき微力ながら協力できることがあれば、と思いこのブログに登場することになりました。

私の視点が参考になるかは分かりませんが、アスリートの妻としてリアルな日常を皆さんにお伝えできればと思います。

どうぞ宜しくお願い致します。

予告!!次回、五輪を目指すトップアスリートの奥様ブログを掲載いたします。

こんにちは。

タイトル通り、次回ブログの予告です。

次回から定期的に、北京オリンピックに続き来年開催予定のロンドンオリンピック出場を目指し、スポンサー契約をしている球技系プロアスリートの奥さんにブログを書いていただくことになりました。
私のブログを見ていただいている皆様に、アスリートの家族の視点から見たアスリートの食事、考えや悩みなど、広い意味でスポーツを知っていただくことが目的です。

どうぞご期待ください。

丸山和也

2011年2月20日日曜日

中学校1,2年生、武道必修化に向けて その問題点② 


こんばんは。

前回、予告したとおり「フランスでの少年柔道死亡事故0は本当か?」を考えていきたいと思います。

現在、フランスの柔道人口は51万人です。(日本は21万人。カウントの仕方が異なるので一概には言えないが、日本より多いことは間違いない。)
しかし、ニュースなどで「フランスの少年柔道では死亡事故はゼロで、日本の現状にとても驚いている」と報道されていました。
これが本当かどうかは確認できませんでしたが、少年柔道の指導方法は改善の余地があると思います。
もちろん全員を否定するわけではありませんし、少年柔道に全てを掛ける熱い指導者もたくさんいます。
しかし、どうしても教育とは思えない自己満足の暴力をはたらく指導者もいます。
ですから、フランスなどの諸外国から柔道指導を逆に学ぶことも一つだと思います。

余談ですが、私が指導していたオーストラリアの少年柔道クラブでは厳しい稽古はほとんどありませんでした。
その分、礼儀や技、受身の重点をおかず、完全にレクリエーション主体の「JUDO」になっていました。
それがいいのか、悪いのかは私には分かりませんが。

話は戻ります。
200カ国以上でプレーされ、日本発祥唯一のオリンピックスポーツである柔道は、今や世界的スポーツです。
幸いなことに、日本柔道は世界の最前線であり、海外指導経験者もたくさんいます。
何も外国人を呼ぶのではなく、その指導者経験者から現地の少年柔道指導方法をインタビューしてもいいのではないのでしょうか。

その事を筑波大学大学院准教授で元柔道世界チャンピオンの山口香先生(漫画YAWARAのモデル)にご質問したところ、
「知識や情報を共有することは重要です。その前提として指導者が学ぶという姿勢を持っているかが重要になるでしょう。」
というご返答を頂きました。
その通りだと思います。

私は、競技での柔道と授業での柔道は別物だと思います。
もっと言えば、学校教育の柔道は武道の精神を教える場であって、必ずしも実践乱取りをする必要がないと思います。
(指導者育成がすむまでは。)
そもそも、年間履修十数時間予定の中で素人指導者が教える授業で乱取り、試合をしようとするのが無茶なのです。
確かに乱取り・試合はおもしろいけれども、まずは指導者育成が先であって、指導できない人間が指導する柔道ほど危険なものはないのです。

私は柔道を愛しています。
もちろん、より柔道をメジャーにしたい。
だからこそ、順番を間違えれば柔道普及のチャンスが柔道衰退のピンチになってしまうことを申し上げたいのです。

最後に、柔道に対して世間が持つ悪いイメージはなぜなのか?(私の周りだけかもしれませんが)

柔道はコンタクトスポーツですから、確かに怪我のリスクもあるでしょう。
しかし、死亡事故がこれほど起こることは明らかにおかしいのです。
愛のある指導がほとんどで、その過程で起こる防ぎようのない事故もあるかもしれません。
しかし、悪意のあるものは「指導」ではなく「殺人」です。
どこの世界に子供を投げ殺すことが許される世界があるのでしょうか?
過激な表現かもしれませんが、大人が限度を知らずに誰が教えるのでしょう?

必ずしも武道と人材育成は直結しないのか?
違うと思います。
強い競技者育成が人材育成と相反する一面を持ち合わせているのです。
そうです。
強ければもてはやされ、許されてしまうことが危険なことなのです。
強ければ許されるのではなく、悪いことは悪いと平等に教えることのできる「当たり前」が大切だと、私は思います。

指導者がなぜ初心者を投げ殺すのか?
絞め殺すのか?
(防ぎようのないスポーツ事故は別)
自分がやられてきたからなのか?
伝統だからなのか?

そんな伝統ならいらない。

丸山和也

第5回丸山会

こんばんは。

第5回丸山会がありましたので、ご報告いたします。

今回は、ライフネット生命株式会社出口社長をゲストにお迎えし、約25名の方々にご参加いただきました。
いつもの半分ほどの参加人数ですが、今回はテストとして絞らせていただきました。

1時間ほどご講演いただきましたが、
今回は私の心に残ったお言葉・カテゴリーをご紹介いたします。

「リーダーを知るには、映画ロードオブザリングを見れば全て理解できる。」
「ビジネス書を読んでも意味はない。古典を学べ。」
「人間が0.1%を信じて行動するからこそ、世界は変わる。」
「異質で異様なことを沢山本を読み、学ぶ。」
「目標を語ってしまえ。」
「議論をするときは、数字・ファクト・ロジックしか意味がない」
「東京オリンピックの空と北京オリンピックの空」
「海国図志」

特に思い出の言葉は、
「議論をするときは、数字・ファクト・ロジックしか意味がない」です。

私がその言葉を始めていただいたのは、出口社長に初めてお会いした時でした。
ご多忙の中、ライフネット生命株式会社本社社長室で1時間みっちり、3人でお話させていただきました。
出口社長のお言葉一つ一つが論理的で、私は心を鷲掴みされるかのようでした。
そのときお受けした「思い出の言葉」は、今も私の心に焼き付いています。

熱い思いだけでは意味がないのです。
何をどうすれば成し遂げることができるのか?
出口社長との出会いは、私の思考力に幅をもたらせて下さったことに間違いはありません。

本当は全て説明したいところですが、書ききれないので敬称略させていただきます。


次は、2次会の様子です。
「店員の様だ」と、比喩されるほど私は動き回っているので、なかなか落ち着いてお話しすることが出来ないのがジレンマです。
しかし、皆様が楽しんでくださるので本望です。


元女子バスケ選手栄養士、ハンドボール元日本代表キャプテンなどの元アスリートが
独立行政法人次長、代表税理士の方々とテーブルを囲み、ビジネス感覚を持っていただく。
満足!!
丸山会のテーマの一つです。


「丸山君のお陰で若い人たちと話すことが出来て、私も元気をもらえる。若返る。ありがとう。」
社員数万人規模のグループ会社社長が言ってくださいます。
感謝するべきは、私の方です。
若者が見習うべきことは沢山あるのです。
魅力的な先輩は沢山います。
若者が素晴らしい指針を見つけることの出来る会になればと思います。


出口社長。
ご多忙の中ご講演いただき、本当にありがとうございました。
胸に熱を持ちつつ、しかっりとしたロジックを築いて頑張ります。

出口社長とお会いしたのもご紹介。
昨日のオペラもご紹介。
多いときは、夜に3件のトリプルブッキング。
「太陽光発電で役に立てば」と、NGO代表の方を。
「きっとためになるから」と、補助金資料を。
「シナリオを一緒に考えたい」と、アドバイスを。
沢山の方が、ご協力くださいます。

前回、丸山会でご紹介した小川先生の勉強会。
そこで出会った方に「スポーツで仕掛けたい」と言えば、
次の日には、アスレッチククラブの方をご紹介して頂きました。

丸山会に来てくださって、初めて出会った方も沢山います。
名刺を交換しただけ。
そんなものは関係ありません。
どんな出会いも必然なのです。

そうした結果、夢のある方々との出会いも増えます。
「アメリカ企業の日本支社を立ち上げる」
「真っ直ぐにお客様と向き合っていたら会社は大きくなっていた」
「スポーツで日本を変える」
「ボランティアでもいいから、このスポーツを普及したい」

刺激的です。
胸が熱くなります。

私はやるだけです。

この必然の出会いに日々感謝して。

丸山和也

2011年2月19日土曜日

オペラショー@オペラシティ

こんにちは。

今日は、オペラシティで世界的に有名なオペラ歌手岡本Reikouさんのオペラショーに行ってきました。
出演者は以下です。
指揮  「内藤彰」
演奏  「東京ニューシティ管弦楽団」
舞    「信宗理恵」
道化師「プッチャリン」 ビート武さんの紹介のようです。

実は時々、音楽鑑賞や美術館などへ行くのですが、本日もとても楽しい時間を過ごす事ができました。
知り合いではないので人間的なところは知りませんが、楽器のような声には心から感動しました。

最後に私の心に響いた言葉をご紹介します。

「現実をきちんと見つめて、世界を動かす日本人になってください。」

「歴史を学ぶことが大切。」
出口社長もおっしゃっていたのですが、「日本・世界の歴史」を学び考えることが、今の日本人には必要なことのようです。

お誘いしてくださった方のご友人達にもお会いできましたし、とてもいい土曜日でした。

感謝

丸山和也

2011年2月16日水曜日

アスリートがアスリートらしく生きるために




今日は、私が考える最終目標をお話したいと思います。

私は常日頃より、
「アスリートがアスリートの誇りを持って生きるためには、アスリートがアスリートとしてお金を稼げるフィールドを作るしかない」
と、申し上げております。
つまり、それがスポーツを通した地域活性であり、
その手段が
「総合型地域スポーツクラブ(NPO)を作る」
ことなのです。
総合型地域スポーツクラブは、ヨーロッパではスタンダードであり、子供からお年寄りまで参加し、色々なスポーツを行えるスポーツクラブです。
イタリアのプロサッカーASローマ(中田選手が所属していたところ)のASは、「Associazione Sportiva」の略で、「スポ ーツ協会」という意味です。この他に、SSラツィオというチームがありますが、SSは「Societa’Sportiva」で「スポーツクラブ」という意味です。
イタリアセリエAの多くのチームは、サッカー以外のスポーツもサポートしている総合型地域スポーツクラブです。これらの有名なクラブは資金も潤沢で保有会員数も多く、スポンサーもつきやすいので、経営活動も金銭的な面では問題ないのですが、弱小クラブは資金繰りに四苦八苦しているそうです。
日本では、学校施設や公共施設をシェアするというやり方です。
愛知県ソシオ成岩スポーツクラブや石川県クラブパレットはうまく実践しています。
いわゆるフィットネスクラブとは違うものです。

メリット
・アスリートがアスリートの誇りを持って、セカンドキャリアを築ける。
・学校教員が抱える「部活指導」の負担を地域でシェアできる。
・学校が所有している施設インフラを地域で有効利用できる。
・高齢者を含めた地域住民の健康維持を積極的に促進できる。また、医療費削減にも繋がる。
・スポーツ文化をボランティアではなくビジネスで支えられる。
・トップアスリートを地域から育てて支えて応援していける。
・学校施設を使用することで、子供たちを地域住民で育てる・守ることが出来る。

問題点&対策
・ヨーロッパ文化の中で出来上がったものなので、日本にそのまま持ち込むには課題が多い。日本文化にあった独自の総合型地域スポーツクラブをつくりあげなければならない。
・部活を教えたい教員との兼ね合い。二者択一ではなく、共存共栄を目指す。
・会費を払うことへの抵抗感がある。日本特有の「スポーツにはお金が掛からない」という意識の改変が必要。そのためには、いかにニーズをおさえ魅力的なコンテンツを提供できるかが鍵。
・学校ごとの試合への参加資格。
・体育館は、公共施設として使用するか、社会体育施設として使用するか、で条件が大きく変わる。前述ですが、愛知県ソシオ成岩スポーツクラブや石川県クラブパレットは、その問題をうまくクリアし、すでに草の根的な実践例として存在している。

書ききれませんが、この他にもいくらでもメリット・問題点はあります。
気付いた方、どうぞ私にお教えください。

文科省は1995年から「総合型地域スポーツクラブ」のモデル事業を進めている。
また、昨年同省は「スポーツ立国戦略」を取りまとめた。
スポーツ立国戦略は、新たなスポーツ文化の確立を目標に掲げている。
ようは、レベルを問わず、全年齢、スポーツを使って社会を良くしよう。
スポーツを取り巻くガバナンスをクリーンにしていこうという戦略です。

文科省のスポーツ振興基本計画では、「全国各市町村に少なくとも1つの総合型地域スポーツクラブをおく」としている。平成20年度に同省が行った調査によると、2008年7月現在、全国1046の市区町村において総合型地域スポーツクラブが既に創設ないし創設準備段階にある。

この様に行政もある一定のやる気を見せているのです。

ようは、やってやれないことはない。

この大きな構想を未来像として、アスリートがビジネス感覚をもって、自分の仕事を作り出すことを始めていくこと。

具体的には地域に隠れている指導ニーズ(食育であったり、コーチングだったり、トレーニングやコンディショニングなど)
を掘り起こして、そこに応えていけるセカンドキャリアを現役中から少しずつ構築していく。

そのために、競技や地域の壁を越えて、ネットワークを作り、情報交換をしながら一緒に切磋琢磨していくべきだと私は思うのです。

やれば問題はいくらでも出てきます。
私も、分からないことだらけです。
少し動き出す勇気があれば、現状は簡単に変わるかもしれません。
でも、誰かが動き出すことを待っていれば、現状はいつまでたっても変わりません。

稼げているアスリートにとっても、決して対岸の火事ではないはずです。
自分が稼げているからそれでいいのか?
違います。
稼げていないアスリートは、すぐ未来に自分に降りかかるであろうリスクです。
日本一になる自分をイメージできたのなら、引退後のよりよい世界もイメージできるはずです。
「日本一になるにはどうしたらいいのか」をイメージしながら努力できたのなら、「よりよい引退後の自分の生活を作るにはどうしたらいいのか」もイメージできるはずです。

大げさではなく、スポーツで日本は変えられます。
地域に根付いたスポーツクラブが出来れば、住民一人ひとりの距離が近くなり、より良いコミュニティが出来るはずです。
先輩方が「昔は良かった」と語る、戦後間もない手を取りあい支えあった「昔」をもう一度取り戻せるかもしれません。

そうした結果、スポーツ全体を取り巻く環境が良くなり、いちアスリートとしてのあなたを取り巻く環境も必ず良くなります。
皆様、力を貸してください。
手を取り合って、世界を変えましょう。

丸山和也

太陽光発電・元外交官の大先輩・アスリートDAY

こんばんは。

最近、なかなか忙しくて更新できません。
ですが、日々素晴らしい出会いに恵まれ、更新しないと溜まる一方です。
なので、近況報告をいたします。

本業である太陽光発電事業は、非常に厳しい状況です。
補助金が無くなる来年度からはイニシャルコストが跳ね上がり、物づくりを行う企業様は導入を躊躇う様になるでしょう。間違いなく。
私といえば、ソーラー街路灯の契約が決まりました。
お客様の為に利益は少ないがコストの低いソーラー街路灯をご提案し、納得していただきました。
数字は太陽電池を売るよりも小さいですが、苦しいときは数字ではない物をお客様の心に届けます。
頑張ります!!

本日は、元外交官である小川先生の講演会にお邪魔させていただきました。
いつもの事ながら素晴らしい方々との出会いがありました。
早速、何人かの方にお食事に誘っていただき、私の夢に関係のある方々をご紹介していただけます。
出会いは必然ですが、この出会いをご提供してくださった小川先生のお人柄には感謝です。

昨日は、為末選手が代表を勤める
「アスリートソサエティ」のイベント「アスリートDAY」に初参加してきました。

色々な種目のアスリートが集まり、熱く語り合う様子は非常に素晴らしかったと思います。

途中、アスリートが自分自身の人生を語るグループワークがありました。
私のグループでは、フェンシングの太田選手、トランポリンの中田選手、卓球の松下社長など、濃いメンツでしたが、なぜか私が代表に選ばれ全員の前でスピーチをしてきました。
また悪い癖で、1分の制限時間のはずが5分も使い熱く語ってしまいました。

スピーチ後に
「総括の様ですね。」と、
役員の方が冗談でおっしゃっていましたが、
それはあながち間違いではないと思います。

アスリートのことを本気で思っている人の思いに大した違いはないのです。
場所も人も地位も関係ありません。
やるかやらないかだけです。

私がスピーチした言葉の中に以下があります。

「アスリートが行政に動いていただくのではなく、動かせることが大切」
これに尽きると思います。
アスリートがお金を出してもらうのを待つのではなく、出す価値のあるコンテンツになる。
それが大切です。

みなさん、頑張りましょう!!
私に関係ないと思うことは簡単です。
また、行動することは疲れますし、変化がおきます。
もしかしたら、マイナスなことかもしれません。
でも、行動しないことには何も生まれません。

私達の存在は、
地球の外から見れば点です。
地球は太陽から見れば点です。
太陽は銀河から見れば点です。
銀河は宇宙から見れば点です。

私達の人生、人からどう見られるか?
そんなこと気にして生きてても仕方のないことです。

たった一回の人生熱く、熱く生きましょう!!

丸山和也

2011年2月13日日曜日

NPO法人理事長ブログにて、ご紹介していただきました。

寒さも厳しくなってきましたが、みなさま体調はいかがでしょうか?

先日、早稲田大学大学院へお邪魔したことをブログにてお話しました。
実は、その社会人大学院生の一人であるNPO法人おおねスポーツコミュニティの桑原理事長
が、早速ブログにて私をご紹介してくださいました。


「早稲田で出会う熱い人たち」


http://kuwaman.jp/index.php?action=pages_view_main&active_action=journal_view_main_detail&post_id=88&comment_flag=1&block_id=22#_22

出会いは「縁」。
この熱いご縁を大切にしたいものです。

今週末は、バトミントン世界選手権銅メダリストである池田信太郎選手のご自宅で、アスリートのセカンドキャリアについて語り合いました。
整ったルックスからは想像できないほど、熱い本物の男です。

また、水泳の日本代表の方々も私の活動に興味を示してくれています。

小さい灯火が大きなマグマへ!

丸山和也

2011年2月12日土曜日

中学校1,2年生、武道必修化に向けて その問題点①



こんばんは。

皆さん、ご存知でしょうか?

2012年度より、中学校1,2年生で武道が必修化されます。
武道の中でも、とりわけ柔道が導入されやすいのではとささやかれています。

この武道必修化は柔道にとってチャンスとピンチの両面を持ち合わせていると考えています。
今回はそれを考えていきたいと思います。
                      
全日本柔道連盟ホームページ上に、
「平成21 年度中学校武道授業(柔道)研究事業 報告」があります。

・指導者の講習会・研修会について
「都道府県各2名を参加対象として講習を行い、各都道府県で伝達講習を行っていただく案をとりまとめ、中体連部長にその案の可否について問い合わせいただくことになった。」
とありますが、はたしてそれがどれほどの意味があるのか?

柔道素人の教員に講習を十分に行えるのだろうか?
現在、柔道の死亡事故の多さをメディアが煽り、世論を高めていると思います。
この流れの中で、柔道連盟は柔道指導者に対する資格制度を導入するべきだと考えます。

と、考えていたところ、下記の記事を見つけました。

「柔道授業・部活中の事故、どう防ぐ 安全確保に課題」
http://www.asahi.com/edu/news/OSK201102110050.html
・日本の事故の状況は、今月初めパリで開かれた国際柔道連盟の理事会でも議題にのぼった。全柔連は将来的に、指導者に資格制度を導入することも検討中だ。

だそうです。
では、実際に導入していない今、何が必要か?
それは外部指導者派遣システムの構築を早急に作り上げることだと考えます。
もちろん全柔連も重点的に取り組んでいますが、その方法論は私の知る限り未発表です。
私の意見としては、「各地域にいる柔道整復師を有効活用すればいいのではないのか」です。
マーケティングの意識を持たせ、店を数時間あけてでも価値のある有効な顧客獲得手段として柔道指導を位置づけるのです。
マーケティングですから、当然「生徒はお客様」であるという意識を教え込みます。
「お客様」に武道の精神を学んでいただくのですから、
少なくともこの様に痛めつけての不毛な死亡事故はなくなるのではないかと思います。

柔道稽古で小1男児死亡=指導者らを書類送検―大阪府警
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20110209-00000113-jij-soci


もちろん指導者ですから生徒より立場は上です。
しかし、決して神様ではありません。
それを徹底できれば、
「外部指導者については、指導したときに怪我が心配。自分の経験で指導される方多い。」
「外部指導者を呼んでくれることはうれしいが、教員がやる授業を「武道でない」と言われる恐れなど、考え方の違いで楽しい授業ができないことが怖い。」
この様な心配もいらないと思います。

このような事業に補助金は付かないのでしょうか?
勉強不足で分かりません。

来月、ある県の教育委員会委員長を勤めた方とプライベートでお会いする予定です。
今回お会いする目的は別にあり、
「愛知県ソシオ成岩スポーツクラブ、石川県のクラブパレットなどの様に、市と協定し運営する地域密着型のスポーツクラブを元日本代表を入れながら作られてはどうか?」
と投げかけることですが、それにプラスして柔道指導者派遣についてをぶつけてきます。
結果は、このブログでお伝えいたします。

さて、次回は「フランスでの少年死亡事故0は本当か?」などを考えていきます。

よりよい形での柔道普及を願って。

丸山和也

2011年2月11日金曜日

早稲田大学スポーツ科学学術院

おはようございます。

昨日は、早稲田大学大学院で授業を受けさせていただきました。
きっかけはひょんな事です。
先日ご紹介したツイッターで出会った熱い男。
K島君。
彼とカフェでみっちり語り合った後に、
「今度、授業来てみない?きっと、みんな気に入ってくれるよ。」
と、誘いがあったのです。

どの出会いも偶然ではなく必然です。
そして、どの出会いもプラスでもマイナスでも、何か意味のある縁なのです。
ですので、今回も何の迷いもなしに参加させていただきました。

さて、結論から言いますと「熱い」。
ただただ「熱い」。

生徒の中には、別にここで学ばなくても一生食うに困らない方もいます。
言ってみれば、新しく学ぶ必要はないのです。
しかし、そこには誰が上だとか下だとか、そんなくだらない感情はなく、

「スポーツで日本をよくする!日本を変えてやる!!」
その高い志を持った一つの集団なのです。
ただそれだけです。

初対面の私に対しても皆様フランクに接してくださり、熱い思いを語ってくださいました。
本当に魅力的です。

そして、この集団をまとめている間野教授は、さらに熱い方です。
生徒の皆さんは、間野先生だからこれだけの人が集まるとおっしゃっていましたが、その意味が分かる気がします。
「いい考えを持っているのだから、大学院に入るとか関係なく自由にやったらいいよ。何か困ったら事業計画書を持って、いつでも相談においで」
初対面の私にそのようにお声掛けしてくださいました。
熱い。

今回のブログは褒めブログになってしまいましたが、私はけっして回し者ではありません。笑

「スポーツで日本を変えたい」

でも、
「どうしたらいいのかわからない。」
「方法論が分からない」
と、熱い気持ちを持ちながらもくすぶっているあなた。

早稲田大学大学院で学ぶことはひとつの方法です。
答えは自分で探すものですが、必ずそのヒントを掴めます。
高い志を胸に持つあなたは、日本スポーツ界、いや、日本の宝です。

間野先生はこうおっしゃいました。
「日本中にスポーツ・日本に対して熱い思いを持つ人、熱いマグマはたくさんある。でも、それが集まらないから湯沸かし器で終わってしまう。」
出会いは必然です。
いつか繋がるその時まで、ともに頑張りましょう!

Take action!!



今回の熱い出会いは君のをお陰です。
K島君ありがとう!

感謝

丸山和也

2011年2月9日水曜日

社会人大学院生とスポーツ談義

ご無沙汰しております。

今夜は、早稲田大学大学院でスポーツ経営を学ぶ社会人大学院生とスポーツについて熱く語り合ってきました。
やはり有意義な時間は短く感じます。
二時間があっという間に過ぎてしまいました。

彼は、「あるスポーツのプロリーグを立ち上げたい。」
その熱い思いを持って、日々頑張っているそうです。

談義の中では、やはりスポーツ選手のセカンドキャリア、現役選手の問題点などが挙がりました。

現役選手は「スポーツ選手でいること」が仕事なのだから、しっかりやって当たり前。
でも、違うと思います。
仕事の意味を分かってない人に「しっかりやれ」では、意味が分からないのです。
もちろん全てのアスリートに該当するとは言っていません。
しかし、「スポーツ選手なのだからファンサービスなんて関係ない」「メディアの取材など受けたくない」と、思っているアスリートも多いのではないでしょうか。
なぜ、ファンサービスをしないといけないのか。
ビジネスマナーとはなんなのか?
こうしたことを徹底的に教えずに批判否定では、あまりに厳しいのではないのでしょうか。

私は、「アスリートがアスリートとしてのプライドを持って生きる道は、アスリートがアスリートとしてお金を生むシステムを創ることしかないのではないのか」と、思っております。
現状では、アスリートは二度の就職をしなければいけません。
一度目はアスリートとして、二度目は引退後に一般人として。
その二度目の就職では元アスリートとしてのアドバンテージは何もなく、むしろマイナスからの再スタートです。
スポーツでは一流でも社会人としては初心者なのだから当たり前だ。
社会人としての私は同意です。
ですが、元アスリートとしての私は「アドバンテージがあってもいいのではないか」と、違和感を覚えてしまいます。

では、アドバンテージを持てる仕事とは何か?

その第一歩。
それは、スポーツを通しての地域活性です。
行政を動かして、部活動をヨーロッパ型の様なスポーツクラブにするということ。
ヨーロッパでの部活動は放課後お金を払って習うもの。
それが当たり前なのです。
実は学校に社会体育施設をつくることで、それを可能にしているクラブが日本にもあります。
それは、愛知県ソシオ成岩スポーツクラブ、石川県のクラブパレットなどの地域密着型のスポーツクラブなどです。
これらのスポーツクラブは市と協定し、運営しています。
もちろん初期費用や、その収益性などで問題はあると思います。
今後、収益性を改善し、元オリンピック選手が指導者として当たり前のように働ける。
そんなクラブを作りあげることができれば「スポーツにお金は掛からない、掛けない」という、日本人の固定概念を覆せるかもしれません。

もちろん、5年、10年掛かる話ではありますが・・・。
これが課題であり、希望だと私は思います。

2011年2月1日火曜日

アスリートのセカンドキャリア構築問題は根深い

こんにちは。

先日、サッカー・ラグビー・バスケットボール協会とマーケティング屋として、Jリーグやそれぞれのリーグ立ち上げ時などから尽力してきたYさんとお会いしてきました。

テーマはアスリートのセカンドキャリア構築。

数時間に亘り話をしましたが、結論は「日本の教育を根本から変えないといけない」でした。

私  
「日本代表クラスが、引退後何もなかったかのように仕事に就くことがもどかしい。」
Yさん
「でも、アスリートは社会人としては素人。それを言うなら引退時ではなく、それ以前の教育やサポートが必要。「一芸だけ秀でたら偉い。」と、片寄った教育を変えないと駄目」

耳の痛い話ではあるが、その通りだと思います。
金メダルを取るために、アスリートは頑張っています。
本気になればなるほど、それ以外を考えるコトはできないし、時間もありません。
しかし、先に起こりうるリスクは、先延ばしにしても見てみぬフリをしても、いつかはやってきます。
ならば、それを対処しないことはあまりに不用意といわざるおえません。

月並みではありますが、引退後の人生の方が長いのですから。

ただ、アスリートの立場も分かります。
アスリートは、自分の競技に熱くなって結果を出すことが全てです。
それでは、より良いセカンドキャリア構築は無理なのか?
その答えは否です。

最近、著名な陸上選手が文科省とセカンドキャリア構築に本腰を入れて取り組んでいます。
文科省を動かさないことには、教育現場は動きません。
彼のような、まさしくトップアスリートが行動することは素晴らしいことだと思いますし、恐らく何かしらの結果を生むでしょう。
問題があるとすれば、今の民主党政権下で、はたしてそれができるのか?です。
スポーツ省がアスリートのセカンドキャリア構築サポート、指導を行うべきですし、それが出来さえすれば日本のスポーツ界は大きく変わります。
もちろん、私が言うのはおこがましいほど優秀は人物ですから、それも含めて挑戦していると思います。

色々考えはありますが、
アスリートがアスリートとしての誇りを持ち、地域活性化に貢献できるシステムを作り上げ、なおかつビジネスとして独り立ちできることが私は大切だと思います。
アスリートが自ら事業を立ち上げるくらいの気概が持てれば、それはもう最高です。

それをするためには、利権の確保や奪い合いではなく、みんなで血を流す覚悟。
それが必要なのではないでしょうか。

2月開催予定のアスリート異競技交流会は、アスリートの意識改革のきっかけの一つになればと思います。
とはいえ、基本は交流会です。
皆様、どうぞ気軽にご参加のうえ、会を楽しんでください。

現在、柔道、ラグビー、バスケ、水泳、陸上、テニス、ラクロス、総合格闘技、ハンドボール、野球、
柔術、バトミントン、etc…の日本代表やトップアスリート、元トップアスリートが参加予定です。

誰でも不安や迷いはあります。
おおいに悩み、成長しましょう!


星の数ほどある交流会の一つではありますが、この会をとおして馴れ合いではない「絆」が生まれれば幸いです。


丸山和也