2011年2月22日火曜日

球技系プロアスリート奥様ブログ 「アスリートの妻って本当に大変なの・・?」

『アスリートの奥さんは栄養管理が大変でしょ?』 

これはよく聞かれる質問の1つです。

皆さんのイメージは、アスリートの妻は栄養士のように栄養を考えた献立を作り
夫のカラダ作りに協力しなければならない、というのがあると思います。

テレビでボクサーの奥さまが減量に協力するためにカロリー計算をしたお食事を用意する姿を見て「大変そう~・・」と私も思ったりします。

しかし、私の家庭ではそんな光景は全くありません。

もちろん、私もはじめは「妻としてちゃんと栄養管理をしなくちゃ!」と身構え、本を読み漁り、アスリートを専門でサポートされている栄養士さんを紹介してもらい『アスリートの食事の基本』というレクチャーを受けたこともあります。

そこで学んだことは以下のようなことです。

栄養フルコース型の食事というのは、①主食 ②主菜 ③副菜 ④果物 ⑤乳製品
の5つで成り立つということ。

また、5大栄養素とその働きは以下のように分けることができるということ。
エネルギー(糖質・脂質・タンパク質)
カラダづくり(脂質・タンパク質・ミネラル)
コンディショニング(ミネラル・ビタミン)

アスリートも同じ人間。
必要な栄養素の「質」は私たち一般人と同じ。

違いは「量」

私の夫は代表合宿や海外遠征で365日のうち、おうちにいるのはほんの120日程度。1ヶ月以上帰って来ないことも少なくありません。

別の言い方をすると、私は年間120日しか夫に料理を作りません。

栄養士さんが言うアスリートに必要な「量」をおうちに120日しかいない夫のカラダ作りに影響が与えられるほど提供できるのか?と栄養士さんに聞いたところ、答えは「NO」でした。

では、そんな夫に食事の面で私ができるサポートは何だろう?と考えたところ
私が出した答えは、「夫が食べたいものを食べたいだけ作ってあげよう」でした。

おうちを一歩出ればアスリートとして勝負の世界で戦うための厳しいカラダ作りをしている夫に
せめておうちの食卓ではホッとリラックスしてもらいたい。きっとそのバランスがモチベーションにも繋がるだろう、と思ったのです。

1ヶ月以上の海外遠征から戻ってくると必ず「和食が食べたい!」と言われるので和食のレパートリーを増やしたり。

筋トレを中心にした日のお食事には「たんぱく質を多くして欲しい」と言われれば、
肉・魚・貝・卵・チーズ・大豆を食材に多く取り入れたり。

味気のないササミをどう美味しく料理できるか考えたり。

年間たった120日しか一緒に食卓を囲めないので、イヤでも手料理にも毎回気合が入ります。(笑)

でも主婦の皆さんは毎日おうちに帰ってくる旦那さまに365日お料理を作っているんですよね。私からしたらそんな奥さまの方がよっぽど大変だと思いますし、尊敬します!

あと、もう1つ私が気をつけているのはお酒です。

アスリートはお酒を控えるべき、と言われるのは皆さんもご存知かと思います。
実際、夫は普段はほとんどお酒を飲みません。

でも私はおうちにお酒を常備しています。
なぜかというと、普段は我慢している夫が「飲みたいなぁ」と思ったときにちゃんと飲めるようにするためです。

私は「お酒は飲んじゃダメだよ!」と言うのは妻の役目ではないと思っています。
つめたい言い方かもしれませんが、誰かに言われたからではなく、自分で目的意識をしっかり持って自己管理ができてこそ、トップアスリートになれる!というのが偉そうで恐縮ですが、私の持論です。

長くなってしまいましたが、アスリートの妻は「心の栄養士」であるべきだと信じ
これからも私なりに夫を支えていきたいと思っています。

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