2011年2月9日水曜日

社会人大学院生とスポーツ談義

ご無沙汰しております。

今夜は、早稲田大学大学院でスポーツ経営を学ぶ社会人大学院生とスポーツについて熱く語り合ってきました。
やはり有意義な時間は短く感じます。
二時間があっという間に過ぎてしまいました。

彼は、「あるスポーツのプロリーグを立ち上げたい。」
その熱い思いを持って、日々頑張っているそうです。

談義の中では、やはりスポーツ選手のセカンドキャリア、現役選手の問題点などが挙がりました。

現役選手は「スポーツ選手でいること」が仕事なのだから、しっかりやって当たり前。
でも、違うと思います。
仕事の意味を分かってない人に「しっかりやれ」では、意味が分からないのです。
もちろん全てのアスリートに該当するとは言っていません。
しかし、「スポーツ選手なのだからファンサービスなんて関係ない」「メディアの取材など受けたくない」と、思っているアスリートも多いのではないでしょうか。
なぜ、ファンサービスをしないといけないのか。
ビジネスマナーとはなんなのか?
こうしたことを徹底的に教えずに批判否定では、あまりに厳しいのではないのでしょうか。

私は、「アスリートがアスリートとしてのプライドを持って生きる道は、アスリートがアスリートとしてお金を生むシステムを創ることしかないのではないのか」と、思っております。
現状では、アスリートは二度の就職をしなければいけません。
一度目はアスリートとして、二度目は引退後に一般人として。
その二度目の就職では元アスリートとしてのアドバンテージは何もなく、むしろマイナスからの再スタートです。
スポーツでは一流でも社会人としては初心者なのだから当たり前だ。
社会人としての私は同意です。
ですが、元アスリートとしての私は「アドバンテージがあってもいいのではないか」と、違和感を覚えてしまいます。

では、アドバンテージを持てる仕事とは何か?

その第一歩。
それは、スポーツを通しての地域活性です。
行政を動かして、部活動をヨーロッパ型の様なスポーツクラブにするということ。
ヨーロッパでの部活動は放課後お金を払って習うもの。
それが当たり前なのです。
実は学校に社会体育施設をつくることで、それを可能にしているクラブが日本にもあります。
それは、愛知県ソシオ成岩スポーツクラブ、石川県のクラブパレットなどの地域密着型のスポーツクラブなどです。
これらのスポーツクラブは市と協定し、運営しています。
もちろん初期費用や、その収益性などで問題はあると思います。
今後、収益性を改善し、元オリンピック選手が指導者として当たり前のように働ける。
そんなクラブを作りあげることができれば「スポーツにお金は掛からない、掛けない」という、日本人の固定概念を覆せるかもしれません。

もちろん、5年、10年掛かる話ではありますが・・・。
これが課題であり、希望だと私は思います。

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